■インフルエンザの予防接種について
インフルエンザは通常日本国内では初冬から春先にかけて毎年流行します。インフルエンザウイルスに感染し発症すると、悪寒、関節痛や筋肉痛を伴う高熱など通常の風邪に比べると症状が重篤で肺炎、気管支炎のほか、脳症、ライ症候群、心筋炎、中耳炎などの合併症も発生することがあり、決して軽い病気ではありません。
ワクチンを接種することでインフルエンザにかかりにくくなります。また、たとえインフルエンザになってしまったとしても症状の重症化を抑えることができ、合併症や死亡する危険性を抑えられるため、ことに高齢者に対して接種することが勧められています。基礎疾患があり、インフルエンザによって重症化しやすい人、またそれらの人の医療に携わったり、介護をする方にもワクチン接種が勧められます。
・インフルエンザワクチン接種時期について
インフルエンザの流行期は通常12月から翌3月ですので、これに備えて接種時期は少なくとも12月中旬までに接種が終了するよう計画されると良いでしょう。
2024〜2025シーズンのインフルエンザワクチンについて
今シーズンのワクチン株は下記の通りとなりました。
A/ビクトリア/4897/2022(IVR−238) (H1N1)
A/カリフォルニア//122/2022(SAN-022) (H3N2)
B/プーケット/3073/2013 (山形系統)
B/オーストリア/1359417/2021(BVR−26) (ビクトリア系統)
接種費用は¥4,400-となります。(税込み)
時期に限らず地域的な散発性の発症が見られる等、昨今流行の予測がつきにくくなってきております。感染予防および感染時の重症化予防のためにも当院では早めの接種をお勧めしております。 |